やっと終わった

2003年11月28日
演奏会…当日になって色々と紆余曲折があった。

とりあえず、終わって最初に思ったのは、

「疲れた」。

今回のプログラムは私たちヴィオラパートに負担がかかりすぎる曲だっただけに、ずっと集中力を保っているのは不可能に近かった。

メインの4楽章なんかを弾いてる途中には、心はあのステージの上に居なかったりして…
何度か自分を我にかえらせようと意識したような気がする。
派手な間違いもいくつかした。
本番はいつもの七割くらいしか弾けないものであるってのはわかっているけど、それにしてもボロボロ…。
直前のステージリハーサルでさんざんしごかれたからだと思う。


演奏会が終わった後の気持ちは本当に人それぞれ。
ヴァイオリンの3年生はみんな感動していて涙を流していた。
ヴィオラは涙流す余裕もなく疲れていた。
疲れていたのもあるけど、今回は私達ヴィオラパートにとっては微妙な気持ちになるようなことが起こったこともあって、みんなそう爽やかな終わり、というわけにもいかなかったような気がする。

私は今度という今度は指揮者の先生に対してマジギレだ…と思った。


おかしいと思うんだけど、ヴァイオリンパートは3年生(執行学年)なのに2曲目に乗せてもらえていない人が大勢いる。
そもそもその2曲目は指揮者の先生が勝手にやりたいって言ってきた曲で、私達には無断で合唱の人とやる約束をしてきた曲だったのだ。
それだけでもワガママなのに、ヴァイオリンは曲の都合上人数があまり必要でないため、3年生だけで弾くのかと思っていたら、指揮者が「使える人間から乗せろ」と言うから経験者の1年生が乗りながらも初心者出身の3年生が乗れないとかいう結果になった。これっておかしくないか??

ヴィオラは全員乗った。この曲はヴィオラがふたつのパートに分けられるからヴィオラは全員乗ってもまだ足りなかった。その上OBが4人も必要になった。
指揮者は私達に対しても「使える人間から乗せろ」と言ったけど、そんな人数的余裕もなく…。
少数精鋭のヴァイオリンにくらべ、私達は本番直前までかなり下手くそだった。

ゲネプロであまりの下手さに見かねたヴィオラのトレーナーの先生がトップサイドに座り、弾き方を指導した。
そりゃプロなんだから上手いのは当然。ゲネプロでの演奏は大成功だった。
先生があそこに座るだけで、どうしてああも変わるのだろう。
存在感があった。先生は全然派手な動きはしないのに、なぜか自然とこっちがつられるような、不思議な感覚。
先生がそこで弾いてるだけで空気がピリッ!!として、演奏もパリッときまる。決して中だるみがなくなるのだ。
私達は、ただすごいなと圧倒された。

そうしたら、当日になっていきなり、あろうことか指揮者の先生が、本番もトレーナーの先生がトップサイドに座れと言ったのだ。

そんなのありなの??
それで大学オケの演奏会って言えるのか。。
トップは泣き出すし、えらい事態になった。
当然彼女にとっては、「自分が頼りないからこういうことになる」と思うわけだし…。

私は分けられたもう一つのパートのトップだったから関係ないというわけじゃなく、やっぱり悔しく感じた。
何よりもトップの子が気の毒で。


学生オケの指揮者をまかされたプロって、そこまでする権限はないだろうと思った。
本番が終わって、レセプションで講評をきくと、誰も彼もあの曲の出来について「素晴らしかった」と語るし…。
褒められても、やっぱり微妙な心境だ。

力の限りをつくしたけれど、やはり煮え切らない…。
力の限りをつくしたからこそ、私達だけで演奏したらどうだっただろうと余計に思ってしまう。


演奏会をクリアするだけで私にはえらい肉体労働だったから、すべて終わった時には達成感があったけれど、時間が経つにつれて「疲れ」がひいた後にはあの2曲目についての疑問がどんどんふくれあがってきた。


私だったら耐えられたかな。。
去年トップをしていた私だったら。
泣くどころじゃ済まなかったかも。

アマチュアオケは、下手で全然かまわないよ。
楽しくひけてるかどうかが問題なのさ。
楽しくなきゃ「音楽」って言わないじゃん。

くそー。あの指揮者め。いまいましい。

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